足と靴の障害
足と靴の障害について
現代の日本人は自宅など屋内では靴を履かず、玄関を出入りするたびに靴を脱ぎ履きします。
また学校では登下校時に外で履いた靴と校内用の内履きを玄関で脱ぎ履きします。ただし用いられている靴は西洋社会と同様のものであるため、紐やマジックテープによる固定を要するものが多く、実際に毎回の脱着時にこれらを結び直すことを行いません。
そのために靴の履き方が疎かになりがちで、種々疾患の発生や増悪の原因となりえます。
足部の外傷
足関節捻挫や足趾の打撲をはじめ、外傷は一通り診察します。こちらもご参照ください。
足の変形:外反母趾、扁平足など
歩行時や靴を履いた時に痛みが出る場合が多いです。
診察および画像検査ののち、靴の指導、治療用インソール(靴の中敷)作成、リハビリテーション指導などを行います。普段よく用いている靴をご持参いただくと診断の助けになります。
たこ、魚の目
外反母趾や開張足など変形に伴うものが多いですが、靴のサイズが合わない場合や履き方に問題があるために形成される場合があります。
診察および原因の検索をした上で、処置や再発予防の指導を行います。
巻き爪、陥入爪など爪の変形
爪が巻いている変形を巻き爪と呼びます。
靴の履き方選び方、歩き方に問題があることが多いです。矯正用ワイヤーなどを用いての矯正治療を行っています(自費診療になる場合があります)。
陥入爪は爪が皮膚を刺激して腫脹や痛みを生じている状態です。診察にて原因を確認し、炎症を軽減させる治療と同時に、靴選びや歩き方などの生活指導を行います。
後者は深爪が原因になる場合があります。痛みが強い時でも自己判断で爪を切りすぎることなく、早期の受診をお勧めします。
足底腱膜炎
起床後歩き始めや夕方以降の踵の痛みが特徴的です。
歩行量や体重の増加、ソールが薄く低い靴の仕様が原因となります。
レントゲン写真で踵骨棘と呼ばれる変形を呈している場合があります。
ストレッチや生活指導、靴やインソール指導を行います。
足の水虫(足白癬、爪白癬)
家庭内および公衆浴場、温泉施設などで足拭きマットを介して感染することが多いです。
検査のうえ、外用薬や内服薬の処方などを行います。
痛風発作
主に足の甲、特に母趾付け根の関節が誘因なく腫脹し強い痛みを伴います。こちら(痛風)をご覧ください。